アバンディアの販売継続へ FDA・諮問委員会
公開日時 2010/07/15 11:00
FDAの内分泌代謝薬諮問委員会・医薬品安全性リスク管理諮問委員会合同委員会は14日、服用患者で心血管イベントのリスク上昇が指摘されているグラクソ・スミスクライン(GSK)のチアゾリジン系2型糖尿病経口治療薬アバンディア(一般名・ロシグリタゾン)について20対12(棄権1)で、同薬の販売継続を支持した。これを受けてFDAは数カ月以内に最終判断を行う見込みだ。
ただ、販売継続を支持した20人の委員のうち17人が警告の強化など、何らかの条件付きを支持。また、委員全員がアバンディアによる心血管イベントのリスク上昇は認めており、販売継続を支持した委員もあくまで現状のデータでは市場撤退を勧告するには十分ではないと評価している。GSKが求めていたとされる心血管イベントリスクに関する黒枠警告の撤廃に賛同した委員はいなかった。
また、FDAが試験継続を再検討していたとされるアバンディアと同系とのアクトス(一般名・ピオグリタゾン、武田薬品)との比較試験「TIDE」についても同委員会は19対11で継続を支持した。