万有製薬とシェリング・プラウ 7月に営業組織統合 MR2450人体制に
公開日時 2010/06/30 04:01
万有製薬とシェリング・プラウは6月29日、今年下半期に予定する両社の法的統合に先立ち、両社の営業及びマーケティング組織を7月1日付けで統合すると発表した。MRは2450人体制となり、▽循環器・代謝疾患▽筋骨格系・呼吸器疾患▽感染症・がん・神経(麻酔)科▽中枢神経系・眼科・皮膚科・HIV▽ワクチン・婦人科――の5つの営業領域に配置する。各領域のMR数は非開示。MRは両社の社名が入った名刺を持って営業活動を行う。
両社は1月から、万有のDPP-4阻害薬ジャヌビアやシェリング・プラウの抗アレルギー薬クラリチンなど主力7製品のコ・プロモーションを実施していた。7月に営業組織などを統合して全製品の営業活動を始めることで、合併シナジーの早期実現を図る。7月1日付で営業本部統括にレオ・リー氏(万有製薬副社長執行役員 営業本部長)が、マーケティング本部統括にグレン・スノハラ氏(万有製薬副社長執行役員 マーケティング本部長)が、それぞれ就任する。
7月以降の支店や営業所については、今年下半期の新会社「MSD」の発足まで、万有、シェリング・プラウとも現状を維持する。万有は現在、コピー機などがあるサテライト・オフィスを全国に配置しているものの、MRは基本的に直行直帰。シェリング・プラウは15事業所を配置している。
現在、万有とシェリング・プラウの社長を務めるマーク・ティムニー氏は、「(両社が)一丸となって営業・マーケティング活動を開始することにより、統合完了後の新会社『MSD』が万全の体制でスタートできる」とコメントした。
各営業領域の主要製品は以下の通り。
【循環器・代謝疾患】▽DPP-4阻害薬ジャヌビア▽降圧配合剤プレミネント▽降圧剤ニューロタン▽脂質異常症治療薬ゼチーア
【筋骨格系・呼吸器疾患】▽気管支喘息・アレルギー性鼻炎治療薬シングレア▽吸入ステロイド喘息治療薬アズマネックス▽定量噴霧式アレルギー鼻炎治療薬ナゾネックス▽抗アレルギー薬クラリチン▽骨粗しょう症治療薬フォサマック
【感染症・がん・神経(麻酔)科】▽B型肝炎ワクチンのヘプタバックス-II▽C型肝炎用薬ペグイントロン▽C型肝炎用薬レベトール▽悪性神経膠腫用薬テモダール▽筋弛緩剤エスラックス▽筋弛緩回復剤ブリディオン
【中枢神経系・眼科・皮膚科・HIV】▽抗うつ薬レメロン▽緑内障・高眼圧症治療薬コソプト▽男性型脱毛症用薬プロペシア▽抗HIV薬アイセントレス
【ワクチン・婦人科】▽肺炎球菌ワクチンのニューモバックス▽早発排卵防止薬ガニレスト▽不妊治療用薬フォリスチム▽経口避妊薬マーベロン