大日本住友 成長ホルモン製剤「グロウジェクト」の全事業をJCRに譲渡
公開日時 2010/05/28 04:01
大日本住友製薬と日本ケミカルリサーチ(JCR)は5月27日、大日本住友の成長ホルモン事業をJCRに7月1日付で譲渡する契約を締結したと発表した。具体的には、両社が同一ブランドで販売している遺伝子組換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」に関する大日本住友の全事業をJCRに譲渡する内容で、大日本住友の成長ホルモン営業部の社員約40人(うちMRは34人(3月末現在))の多くがJCRに出向となる。同剤は7月1日からJCRが単独販売する。
グロウジェクトはJCRが1995年から販売し、その後、大日本住友と共同販売契約を締結した。ただ、成長ホルモン市場は競争が激化しており、両社間で同剤の売上最大化の方策を協議・検討した結果、同剤の販売をJCRに集約することが最適と判断した。大日本住友の同剤の売上高は09年度で46億円(前年度比3億円増)、10年度見込みは今回の譲渡で4~6月分の11億円を計画している。