メルクセローノの次期代表取締役社長に6月1日付で、現代表取締役副社長のマーク・スミス氏が就任する。2007年10月の日本支社発足後代表取締役社長を務めてきたウェイン・パタソン社長は5月末で退任し、スイス本社のメルクセローノ経営執行役員、循環器・代謝ケア領域及び一般医薬品事業部長兼新興市場事業部長に就任する。
次期社長に就任するマーク・スミス氏は、日本支社発足時から代表取締役副社長を務め、医薬品開発全般を統括してきた。加えて、アービタックス(一般名:セツキシマブ)の日本での承認取得、販売に携わってきた。
同社コーポレート・コミュニケーション部は、今回のトップ人事について、「今後は、メルクセローノのパイプランの日本への導入を進めることで、アンメット・メディカルニーズに対応していくことや、アービタックスの適応拡大と同時に、アービタックスをファーストラインとして早期投与することにより、治療ベネフィットを最大化することに注力する」とのコメントを本誌に寄せた。
【マーク・スミス次期社長の略歴】
英バーミンガム大学にて医学士号を取得後、医療機関で医師として約10年間勤務。その後、製薬企業にて医薬品の開発や販売促進に携わる。2005年独メルクに入社。がん領域の新薬開発のプロジェクトリーダーを経て、2007年10月からメルクセローノ代表取締役副社長として現在に至る。6月1日付けで代表取締役社長に就任予定。