新薬創出加算導入後の薬剤経済分析の役割
公開日時 2010/04/29 00:00
クレコンリサーチアンドコンサルティング株式会社医療アセスメント研究部小林慎いよいよ製薬業界の長年の悲願であった「薬価が下がり続けない仕組み」、新薬創出加算が導入されました。一方で長期収載品の後発品への置換えは加速度的に進められるため、新薬と長期収載品のバランスをとりながら収益を生み出していくことは簡単ではありません。今回は新薬創出加算導入後の薬剤経済学の役割について考えてみます。1新薬創出加算とは新薬創出加算は、正式には「新薬創出・適応外薬解消等促進加算」といいます。製薬業界が交渉し続けてきた「薬価が下がり続けない仕組み」が、今回の新薬創出加算の導入によりようやく実現したことになります。平成21年12月22日の「平成22年度薬価制度改革の骨子(案)」では今回の制度は以下のように記載されていま...