サノフィパスツールは、4価季節性インフルエンザワクチンを2011-12年のインフルエンザシーズンに間に合わせるため、今秋にはFDAに生物製剤申請(BLA)を行う計画だ。サノフィパスツールUSAのMichael Deckerチーフ・メディカル・オフィサーがインタビューで明らかにした。
同社は2009年12月に3価季節性インフルエンザワクチンFluzoneの65歳以上の高齢者向け高用量製剤を承認取得している。3価ワクチンは、H1N1およびH3N2の2つのA型ウイルス株と1つのB型ウイルス株から成る。Fluzoneの効能追加ともいえる今回の4価ワクチンでは、同2つのA型ウイルス株とビクトリアおよび山形の2つのB型株から成るが、過去10年間のインフルエンザ流行株を見ると、B型ウイルスでは、ビクトリア株と山形株が同時に流行しているため、4価にすることで、免疫獲得のチャンスが拡大するという。