日本新薬 がん性疼痛薬トラマドール1日1回製剤導入、国内開発へ
公開日時 2010/04/09 04:00
日本新薬は4月8日、カナダのラボファームの子会社が開発した非麻薬性経口持続性鎮痛剤トラマドール塩酸塩1日1回製剤について、日本における開発と販売に関する独占的ライセンス契約を締結したと発表した。契約金などは非開示。がん性疼痛を緩和する薬剤として今年中にもフェーズ1を開始し、17年の発売を目指す。
同社は同成分の注射剤トラマール注100を販売し、カプセル剤の速放性製剤「NS-315」の今年中の発売も見込まれており、今回の徐放剤を加えることで、疼痛患者の状態に合わせた治療の選択肢を提供するのが狙い。
今回開発する製剤はすでに欧米など17ヵ国で、中等度から中高度の痛みを適応とする薬剤として販売されているという。