４月にスタートする味の素製薬の組織・役員・人事が決定したと、味の素医薬カンパニーは３月10日に発表した。従業員は約2000人、うちMRは約430人でスタートする。

営業関係組織では、「営業・マーケティング本部」を設置、本部長（取締役常務執行役員、営業・マーケティング本部管掌）には味の素ファルマ取締役営業本部長の安倍俊輔氏を充てた。本部の下には11支店（北海道、東北、関東信越、東京、横浜、東海、京都、関西、中国、四国、九州）。営業所は53ヵ所という。

同本部組織は、支店以外では、消化器第１部、同第２部、輸液部、透析部、グローバル提携部、メディカルサイエンス部、学術研修部、マーケティングサポート部、営業マーケティング企画部、営業推進部、流通推進部が置かれる。

味の素製薬は、営業・マーケティングを担当する味の素ファルマと、生産・物流を担当する味の素メディカの２社を統合して発足させるもの。医薬事業は、経営や開発の戦略、研究開発を担う味の素を含めた３社体制で、それぞれで機能強化を図ってきたが、研究開発から生産・販売まで一体化することで事業の迅速化・効率化を図る必要があると判断した。

今後も輸液や消化器疾患、糖尿病など代謝性疾患に特化し、５年後に売上高1000億円、営業利益率20％を目指す（09年３月期売上高858億円、営業利益137億円）。新社長には、味の素医薬カンパニープレジデントで、味の素ファルマ社長の豊田友康氏が就任する。