帝人ファーマ 国際戦略品「TMX-67」 欧州発売を発表
公開日時 2010/03/10 04:01
帝人ファーマは3月9日、国際戦略品で新規痛風・高尿酸血症治療剤「TMX-67」(一般名:フェブキソスタット、製品名「ADENURIC」)が欧州で発売されたと発表した。欧州にはイプセン社(フランス)へ導出、販売はサブライセンス先であるメナリーニ社(イタリア)が行う。
すでに米国では武田薬品の子会社が販売。アジアでは09年6月に韓国のSKケミカルズが販売承認を取得、09年5月には台湾アステラスと台湾での独占販売契約を締結した。日本では09年12月に承認申請しており、帝人ファーマは国際展開に布石を打ってきた。同社は、ピーク時売上高として今回発売した欧州で年400~600億円、全世界では年1000億円以上を目指す。引き続き、海外企業との提携により販売エリアの拡大を図る方針だ。
同剤は帝人ファーマが創製したもの。痛風治療に広く使われているアロプリノールとは全く異なる製剤で、世界初の「非プリン型キサンチンオキシターゼ阻害剤」と呼ばれる。1日1回投与で、強い尿酸生成抑制効果が得られ、腎機能低下などにより既存治療薬を使えなかった患者にも使用できるという。