弾みがついた社会保障カードが何をもたらすか
公開日時 2009/08/31 00:00
問い直しが行われる個人情報保護今年の夏は実質的な梅雨明けが長引き、農作物、特にコメの作柄もあまりよくはないらしいが、気候の予想は科学技術がこれだけ発達しても難しい。国の10年後、15年後の展望などというものは、科学より民心の動きで変わるものだからなおさら難しい。この稿が目に触れる時には衆院総選挙の結果も出ているはずだが、その結果を予想しながら原稿を書くことも難しい。しかし、選挙前に各党が公表したマニフェストをみると、なぜか争点は「現状の改善」が中心で、10年後、15年後にはあまり関心が払われていない。長期予想を放棄し、また長期予想では票にならないことが端的に表れた選挙だったということもできるが、社会保障政策は科学の観点から多少の予想も試みることができる。実は、2006年の小泉改革の原点である...