課題は山積しながら既得権は逃げていく
公開日時 2009/07/31 00:00
「総選挙後」に苦悩する医師会ボクシングを見たことのある人はご存知だろうが、戦う選手にはセコンドという名の介添え役が2人ついている。1人は戦いのコーチ役、つまり作戦監督で、もう一人はトレーナーで、傷の手当てや選手の身体面の状況に気を配る役割を担う。このスポーツを単なる殴り合いにしか見ない人は選手しか見ないが、少しボクシングを高度なスポーツとして認識できる観客は、セコンドの能力を含めた「ゲーム」として試合を味わう。セコンドは米国などでは独立性の強い仕事で、その能力に応じた待遇によって選手を選ぶ。前にケアした選手の敵側選手のセコンドになることだってある。勝ったほうにつきたい政治の世界で、与党と野党を選手とみれば、セコンド役はさしずめその支持基盤ということになろうが、自民党・与党の大きな支持基盤とし...