日中韓規制当局・局長級会合 国際共同治験協力で6項目を合意
公開日時 2008/04/15 23:00
厚生労働省の富永俊義大臣官房企画官(医薬国際担当)は4月14日、日中韓3
ヵ国の医薬品規制当局が開いた局長級の初会合で、臨床試験のデータの共有や
国際共同治験の連携に向けた6項目を合意したと発表した。都内で開催された
東アジアレギュラトリーシンポジウムで報告した。
今回の会合は、07年4月に韓国・ソウルで行われた日中韓の保健大臣会合で、
鳥インフルエンザ大流行に対する医薬品共同開発に関する覚書・共同声明を踏
まえたもの。
合意内容は、▽グローバルな臨床開発を促進して、臨床データの共有を目指し、
民族差の共同研究プロジェクトを法制度の枠内で推進する▽共同研究プロジェ
クトでは、薬事規制に関する情報交換する▽ワーキング・グループ(WG)を設
置して、情報交換、および局長級会合の準備を進める(WGの初会合は11月に日
本で開催する)▽各国はコンタクト・ポイントを設定して、種々の連絡、情報
交換を行う▽局長級会合は毎年開催する▽09年春に中国、10年には韓国で開催
する――。