厚労省・検討会 「痴呆」新用語で一般から意見募集へ
公開日時 2004/06/21 23:00
厚生労働省の「痴呆に替わる用語検討会」(座長=高久史麿自治医科大学長・
日本医学会長)は6月21日に初会合を開き、新用語について具体的な検討をス
タートさせた。委員からは「認知症もしくは認知障害」などの案が出たが、具
体的な用語は今後、各委員が複数案を持ち寄ることにした。また、関係団体か
らのヒアリングを行い、11月中旬をメドに報告書をまとめるスケジュールを決
定した。この間、ホームページなどを通じ、医療関係者など一般からの意見も
募る。
この日は、厚労省の事務局が、「精神薄弱」を「知的障害」に変更した98年の
法改正や、「精神分裂症」を「統合失調症」に変更した02年の呼称取り扱い通
知について経緯を説明。委員からは、「『痴呆』の呼称は、精神薄弱や精神分
裂症よりさらに侮蔑的な度合いが強く、本人の立場に立った呼称に変えるべき」
などの意見が出た。