GSK うつ病啓発でアクセス15万件
公開日時 2003/03/04 23:00
グラクソ・スミスクライン(GSK)は3月4日、全国主要新聞とテレビCM(関東、関西地区)で昨年9月から12月までに行った「うつ病啓発キャンペーン」の結果を発表。期間中、3万9601件の問い合わせがコールセンターに寄せられ、専用インターネットサイトには11万7575件のアクセスが記録されたことが分かった。キャンペーンは、うつ病に対する誤解や偏見をなくし、早期診断を促すことを目的に実施。製薬企業によるこうしたうつ病に関する大規模キャンペーンは日本で初めての試みという。期間中、専用フリーダイヤルを開設し、希望者に「うつ病 小冊子」を提供。同時に、うつ病に関する詳しい情報を提供する専用インターネット「こころのくすり箱」も開設した。モニター調査も並行実施。啓発広告によるうつ病の認知、理解度やイメージの変容、啓発広告の印象などについて約6000人を対象に実施したところ、広告認知者ほど「うつ病はだれでもかかりえる病気」「適切な治療で治る」と、理解が深かった。一方で、多くの人が、うつ病の治療で医療機関を受診することに対して「特別なことだと思う」と回答。うつ病治療は依然として敷居が高いことがうかがえる。