中外製薬
公開日時 2001/11/18 23:00
米国心臓病学会(AHA)(11月14日)で、狭心症治療薬ニコランジル(製品名:シグマート錠)が、狭心症患者の心血管イベントを著明に減少させるという大規模臨床試験IONA(Impact of Nicorandil in Angina)の結果が発表された。 プラセボとの多施設二重盲検試験で英国グラスゴー大学が実施、5126例が登録、投与期間は12~36ヵ月。その結果、ニコランジルは労作性安定狭心症患者の冠動脈疾患死、非致死性心筋梗塞、胸痛による予定外入院を複合した心血管イベントを17%減少させた。これにより過去の臨床・前臨床試験で示唆されていた心筋保護作用が確認された。 ニコランジルは国内で1984年に発売、2000年度売上高は約160億円、海外では欧州(現地販売額)約40億円、アジア(同)約6億円。