医薬ライセンシング協会
公開日時 2001/04/24 23:00
4月25日に第123回月例会を開催し、片山俊二・ゴールドマン・サックス証券投資銀行部門法人部部長が「M&A 成長の戦略」と題して講演した。片山氏は、これまでの国内製薬企業のトップには、①企業目標が曖昧、②経営陣の危機感が低い、③株主・株価に対する意識が低い――などの点が見られたが、臨床試験の停滞や機関投資家のプレッシャーなどにより、株主価値を意識した経営に変化し始めた現状を紹介。一方の海外企業は、成長持続の限界やR&D費の高騰により、これまでプレゼンスの低かった日本市場に目を向けている点を指摘した。そのうえで同氏は、国内製薬企業は「ファースト・ムーバー・アドバンテージ」の認識を持ち、イニシアチブを取って海外企業の資本を利用するような「成長の戦略としてのM&A」を選択するべきと述べた。