イノベーションと後発品は二の次
「次期薬価制度改革主要検討事項」を読み解く
公開日時 2007/07/31 00:00
来年の薬価改定に向けた議論が、中医協・薬価専門部会で本格的に始まった。厚労省は、薬価制度の検討事項案を提示。これまでの議論や政府の方針を踏まえたものとなってはいるが、具体的にどういった方向に進んでいくかは不透明だ。厚生労働省は6月27日、08年度薬価制度改革議論の素地となる「次期薬価制度改革主要検討事項案」を提示した。イノベーションの評価や、採算性に乏しい医薬品の評価など、5項目にわたっての論点を示している。厚労省の保険局医療課は、検討事項案について、「イノベーションの評価と後発品を中心に置いた」(磯部総一郎薬剤管理官)と話す。革新的新薬の評価に重点を置き、特許が切れた後は着実に後発品に切り替わっていくような薬剤給付制度を考えていくべき、という政府の方針にのっとったものだ。たしかに検討項目事...