支払い意思額とコンジョイント分析
公開日時 2009/04/30 00:00
大幅なQOLの向上や生存年数の延長が見られる場合はQALYsによって評価ができますが、投与経路や投与頻度の改善などは、QALYsでは十分評価できない場合があります。今回は、QALYsでは評価しにくい改善を直接金銭評価するための方法についてご紹介します。再び医薬品の価値これまでこの連載では、質調整生存年(QALYs)により医薬品の価値を評価した上で、ICERにより分析対象医薬品の費用対効果を評価することが、価値に見合った価格を評価する方法であると述べてきました。現在薬剤経済学を公的に導入している国々においては、このようにして医薬品の経済評価分析を行っていることは、これまでにご紹介してきたとおりです。一方、この連載でも以前紹介した、製薬協政策研における「医薬品の価値」によれば、医薬品の価値は、本...