医療経済実態調査に不満噴出
公開日時 2007/11/30 00:00
中医協、反論材料に別調査提示も厚生労働省が行う医療経済実態調査の実施方法をめぐり、中医協委員から不満が噴出している。診療報酬の改定根拠となる調査データであり、結果次第では関係者の懐に直結するためだ。診療側委員は医療機関の経営の厳しさの実態を独自調査で訴えたが、なにはともあれ中医協委員の多くが疑問に思う医療経済実態調査のデータを基に、来年度の診療報酬は決まることになる。医療経済実態調査は、診療報酬改定の基本データとするため厚生労働省が改定年の前年に行っている。全国の医療機関から客体を一定の割合でランダムに抽出。その年の6月単月の収支状況についてアンケート形式で調べ、毎回秋に速報値が公表されている。病院・診療所・薬局・歯科診療所別に、病院機能、設置主体、病床規模、診療科などに分けて収支状況を分析...