流通改革 厚労省、卸ヒアリング開始 卸トップ、売差確保に決意表明
公開日時 2008/05/31 00:00
●チェーン調剤対応が成否分岐点、焦点は価格水準、山場は6月?●卸間シェア争いの懸念は薄らぐ?調剤、多頻度交渉も出現か流改懇の緊急提言に沿った流通改革が、厚労省の業界への精力的な働きかけのもと、粛々と浸透中だ。製薬協や卸連はむろんのこと、注目の日本保険薬局協会も積極的に襟を正す姿勢に転じた。では、個別企業の対応はどうか。川上、川下の問題点が集中する卸の状況を取り上げ、一般読者には分かりにくい価格形成の論理を解説する。なお、川下への価格交渉がはじまった段階のため、今後の見通しなど数値面については各卸とも慎重であるが、5月中旬の決算説明では各社トップが売差プラス確保の決意を表明した。メディ・パルHDの長福恭弘営業本部長への取材を含め、概況の中間報告とする。川上は仕切価・割戻し見直し川下は早期妥結と...