大手卸決算 粗利率微減も販管費率削減で営業利益率堅持
公開日時 2008/06/30 00:00
●医薬品卸事業は統合と販売伸長、上位5社売上7.4%増6.1兆円に●流通改革前に安定決算、問題は今期の改革如何と価格決着08年3月期の大手医薬品卸決算はおおむね安定基調だ。粗利率は微減したが販管費率を下げ、昨年3月期に確保した営業利益1.3%を堅持した。トップをいくメディ・パルHDの売上は2.3兆円に迫る。売上伸長率のトップは好調のアルフレッサHDで、11.3%である。シーエス薬品などの統合と、トップの自力販売伸長率が奏功した。注目された医療用医薬品売上のメディ・パルHDとアルフレッサHDのトップ争いは、横一線となった模様だ。スズケンは初の中期計画を発表、2011年3月には2兆円達成を標榜した。第2次流通改革が粛々と進行しているが、嵐の前の静かな決算といえよう。大手5社医薬品シェア80%に営...