09年度概算要求基準で決まる路線
公開日時 2008/07/31 00:00
重くのしかかる総選挙の影「骨太の方針2008」が、6月27日に閣議決定された。経済財政諮問会議が同23日にまとめた原案を決定したものだが、福田首相にとっては初めての「骨太の方針」であり、医療を中心とする社会保障費用削減に対する抵抗圧力が日増しに強くなる状況下で、どのような原案が示されるか注目されていた。焦点が当たっていたのはいうまでもなく2200億円の社会保障歳出削減目標の設定だ。閣議決定された「骨太の方針2008」では、国家予算のプライマリーバランス(基礎的な財政収支)の黒字化目標を崩さず、歳出の「最大限の削減」を目指す方向が堅持された。「最大限の削減」が意味するところは、先月号でも詳しく触れたが、具体的には2200億円の削減目標は維持するとの姿勢が保たれたことを意味する。おさらいの意味で...