資金力背景の病院再編始まる
公開日時 2008/08/31 00:00
刺激を与える公立病院改革ガイドライン東海道新幹線の新大阪駅近くになると、減速した電車の窓から「淀川キリスト教病院」がみえる。民間の総病床数約600床の病院だが、大阪北部地区では地域の信頼がもっとも厚い中核病院である。年間1000件を超える分娩件数、国内ではいち早くホスピスを開設したことなどでも知られ、医療機能の幅広さと質の高さには定評がある。この淀川キリスト教病院が8月の初めに、指定格付機関の日本格付研究所(JCR)から病院としてはこれまで最高の「シングルAフラット」の格付けを得た。民間企業の資金調達力のモノサシとなる「格付」評価を受けた民間医療機関はこれまでに10病院程度だが、淀川キリスト教病院の格付が明らかになったことで、資金調達力に一定の自信がある民間病院の格付評価を求める動きが加速す...