08年医薬品流通の7大潮流と09年の展開を読む
公開日時 2008/12/31 00:00
●流通改革「道半ば」・限界卸誕生の波紋・粗利急減の卸中間決算●問われる卸の自立・規模より質が肝要・医薬品小売再編は大混戦08年秋は流通改革・限界卸誕生・粗利急減という3大潮流に翻弄された観もあるが、相変わらず基調にある問題は卸の自立である。しかし、今回の粗利低下=シェア争いに様変わりを感じさせたのは東邦の粗利維持で、調剤事業と付加価値力の奏功か注目される。ヤマトの直販支援システムも、卸機能に波紋を広げた。規模拡大が自立をもたらすのか疑問を残しつつ、再編最終章は公取委の判断が下る時節になった。流通改革第1幕は妥結率70%焦点は売差改善・大手調剤規制中医協の要請で医療用医薬品流通改善懇談会(流改懇)が07年9月に出した緊急提言は、1992年の仕切価制導入に匹敵する第2次流通改革というべきものだ。...