ユーシービージャパンは4月1日、全身型重症筋無力症治療薬「リスティーゴ皮下注280mg」が在宅自己注射指導管理料の対象薬剤となり、在宅自己注射が保険適用になったと発表した。これに伴い同社は、医師の管理指導のもと在宅自己注射を行う患者に対し、同剤の自宅配送サービスを開始する。

◎伊藤希少疾患事業部長「患者さんの症状改善とライフスタイルに合わせた治療選択肢が広がる」

リスティーゴは2023年11月に発売された全身型重症筋無力症（gMG）治療薬。同社の伊藤幸司・希少疾患事業部長は、「昨年2月に発売したgMG治療薬のジルビスクに加えて、リスティーゴも在宅自己注射が可能となり、gMG患者さんの症状改善とライフスタイルに合わせた治療の選択肢が広がることを嬉しく思う」と強調した。

◎個宅配送　UCBがグローバルで開発した患者サポートプログラム「ONWARD」を活用

今回導入するリスティーゴの個宅配送サービスの狙いについて同社は、易疲労性（疲れやすいこと）が特徴であるgMGの患者がシリンジや投与セットを持ち帰る負担を軽減するものと説明している。なお、患者がサービスを利用する場合は、患者サポートプログラム「ONWARD」への登録が必要。ONWARDは、UCBがグローバルで開発した患者サポートプログラムで、LINEアプリをベースとした症状スコアの記録、患者一人ひとりに対する専任のコンシェルジュによるサポート、24時間365日対応の相談受付などが含まれる。

なお、今回の個宅配送サービスについて同社は、「産業競争力強化法に基づくグレーゾーン解消制度により、景品表示法が定める景品類に該当しないことを消費者庁および厚生労働省により確認されたことに基づき、提供する」としている。