医療オンサイトのリスコミを行う上で、医師がMRに期待することは安全性情報のスピードと客観性であった。MRの情報が役立った経験を有する医師は、症例ベースの情報を求めるなど医療パートナーとしての役割をも期待していることが、医師を対象としたアンケート調査より見えてきた。

患者、社会のくすりの安全性について関心の高まりを受け、医療オンサイトで医療者が行う患者とのリスコミ気運について、前回、医療者の安全性情報検索ログから紹介した。このような中にあって、医師はMRにどのような安全性情報提供を望んでいるのだろうか。

患者、社会のくすりの安全性について関心の高まりを受け、医療者と患者のリスクコミュニケーション（リスコミ）の土壌が形成されつつある。本シリーズでは、昨今のリスコミ気運を紹介しながら、今後、MRに期待される役割を探る。