以前、出張先でタクシーにのった時、行き先の研修会場を言ったら運転手に「住所か電話番号はわかりますか？」と言われた。メモしていた電話番号を見せるとカーナビに入力して、カーナビの指示通りに運転され、スムーズに目的地に着いた。当り前である。

昨年のアメリカの教育研修関連カンファレンスASTD（American Society of Training and Development）で、メインテーマの一つに取り上げられたのが、「ソリューション・インプリメンテーション」。つまり、研修後に学んだことの実行度をあげることだった。

世界中を飛び回ってきた商社の営業部長に話を聞いたことがある。
　「例えば、相手が昔スポーツで努力して優勝したことがあると聞くと、ちょっと見方が変わる。

いまから10年ほど前、日曜の朝、都内のある病院の研修会を見学する機会があった。会の初めに、院長が参加者である職員に対して、いきなり檄を飛ばした。「うちみたいな規模の病院は、なんらかの特徴がなければ今後生き残れないんだ！」

2010年は電子書籍元年と言われ、新たな電子デバイス（iPad等）が発売された。その一方で、一般書籍販売は97年をピークに減少に転じ、さらにその傾向は加速されつつある。

最近、MRと一緒に病院を訪問していて考えてしまうことがある。「はたして、これからもMRはDrと面会できるのだろうか？」、「これからもMRは処方への影響力があるのだろうか？」、そして「Drは、これからもMRとの面会に価値を感じてくれるのだろうか？」と。