田辺三菱 デジタルメディスン第一弾 ゲーム感覚で糖尿病患者アプリの継続促す
公開日時 2019/02/13 03:51
田辺三菱製薬とヘルスケアベンチャーのハビタスケア(東京都港区)は2月12日、糖尿病患者向けの生活支援アプリ「TOMOCO」を開発したと発表した。人や動物のキャラクターがコンシェルジュとして登場し、ゲーム感覚で取り組める仕様になっているのが特徴。田辺三菱製薬によると、同アプリは同社が取り組む、医薬品とデジタルを融合した「デジタルメディスン」の第一弾として位置付ける。同社広報部は、「今後は他の領域や医師が処方するアプリなど、デジタルによる新たなソリューションを提供していきたい」とコメントしている。
◎9種類のキャラクターが行動を褒める!
アプリでは、食事や運動、服薬状況や、体重、血糖値などを記録する。記録したデータは保健師や管理栄養士に見せることで、行動計画の策定や指導に役立ててもらいたい考え。「のんびりやの三毛猫」や「エンタメ業界を目指している青年タケル」など9種類のキャラクターが患者の行動を褒めたり、注意したりすることで、生活習慣の改善をサポートする。(写真はアプリの画面イメージ図、田辺三菱製薬提供)
アプリは、健康保険組合や自治体を通じて提供する予定。現在は、実証パートナーになる健康保険組合の保険者や地方自治体を募集しており、すでにいくつかの団体に紹介している状況という。19年度から実証実験を開始し、自治体や健康保険組合などから利用料を得る事業に育てたい考え。