Special Report/米国アバスチン乳がん適応撤回のインパクト(下) (3/3)
公開日時 2012/03/06 04:01
◎有効性・安全性が再検証できなければ承認取り下げも
同剤の有効性・安全性をめぐっては、今後、米国での迅速承認の根拠となったE2100試験と同様のプロトコールで、パクリタキセル併用下でのベバシズマブの有効性・安全性を検証する臨床試験「GO25632(MERiDIAN)」が、日本を含む世界で行われる。同試験では、適正な患者への投与を行う上で、必須とも言えるバイオマーカーの検索、確立に向け、血漿VEGF-Aレベルによる患者層別化も組み込まれる予定だ。
中外製薬は、弊誌の取材に対し、同試験の成績がE2100試験と比べて著しく劣っていた場合には、承認を取り下げる考えがあることも明かしている。