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京都乳癌コンセンサス会議(KBCCC)2011 国際大会  (2/3)

公開日時 2011/06/01 04:00
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Winer氏 

 

 

 ドクターコメント 

KBCCCの意義とは?

 

 

 

 

 

Eric P Winer 氏 (KBCCC名誉アドバイザー、
Dana-Farber Cancer Institute and Harvard Medical School, Boston, MA, USA)

 

 

 

 

地域のニーズに合わせた
個別化治療のためのコンセンサス

 

 

乳がんのコンセンサス会議としては、St.Gallen乳癌国際会議(以下SG-BCC)が知られている。米国からも多くの演者が登壇し、グローバルな会議となっているが、大きな影響を受けるのは、欧州と開発途上国ではないかと思う。米国では国内にもいくつかガイドラインがあり、むしろそちらが重視されている。
 

SG-BCCは、薬剤の開発段階が異なる国であっても、適用可能なガイドラインを制定しようとすることを1つのゴールにしている点で、非常に意義がある。
 

一方、このKBCCCは、アジアの患者のニーズに合わせ、この地域における実臨床に提供されるコンセンサスを見いだすべく始まったものだ。
 

重要な会議の多くは米国や欧州で開催されているのが現状だが、世界の多くの場で、会議が開催されること自体が、非常に重要になってきていると感じる。
専門家グループによるコンセンサスは、十分にバランスが取れるもので、たとえ開催地が違っても、同様の結論に達することが多い。また一方で、同じである必要はないとも言える。
 

地域が異なれば文化的な因子も加わって、患者の乳癌に対する捉え方も異なるものだ。KBCCCは当然、アジア、そして日本の女性が乳がんについてどう感じるか、どんな治療により関心があるのかということに、注意を払って行くことになる。異なる会議で形成されるコンセンサスは、それぞれが、その地域でより適用しやすいものになると考えればよいだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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