ベイン・アンド・カンパニーパートナー矢吹博隆医師とMRの関係の希薄化が進む一方、eチャネル単独での処方影響度には限界があることが明らかになりつつある中、製薬企業各社はMRとeチャネルを統合したマルチチャネルマーケティングモデルを推進しつつある。連載第４回の本号では、マルチチャネルモデルが解決すべき課題と成功のためのカギについて、他業界の先進事例からの学びも含めて述べていきたい。マルチチャネルモデルが解決すべき課題これまでの連載で述べてきた通り、MRチャネルについては、大量ディテールによるシェア・オブ・ボイス（SoV）モデルの限界は明確になりつつある。医師の処方に影響を与え、動かしていくためには個々の医師の情報ニーズ、治療方針、処方動機、影響を受けるチャネル・ソースを正確に理解する「①プロファ...