10月度本誌新規処方調査 ビクトーザが2か月連続トップ リリカも上位入り
公開日時 2010/10/29 04:03
ミクス編集部が行った10月度医師の新規処方ランキングによるとGLP-1受容体作動薬ビクトーザ(ノボ ノルディスクファーマ)が先月の調査に引き続き第1位をキープした。2位にはCa拮抗薬アムロジピンとHMG-CoA還元酵素阻害剤アトルバスタチンの配合剤「カデュエット」(ファイザー)と帯状疱疹後神経痛治療剤「リリカカプセル」(ファイザー、エーザイ)が入った。
リリカは米ファイザーが開発した薬剤。従来の疼痛治療薬とは異なる作用機序を持ち、過剰に興奮した神経系において、各種神経伝達物質の放出を抑制することで鎮痛作用を発揮する。欧米においても帯状疱疹後神経痛を含む神経障害性疼痛の薬物治療ガイドライン/アルゴリズムの第一選択薬と位置付けられている。今回の調査においても、新たな薬理作用や有効性などが評価された。
トップのビクトーザは、新規性と有効性に加えて医師側からの要望が高いことが分かった。
◎「新薬採用が厳しく、臨時採用薬の形で入れてもらっています」医師の自由回答
医師の自由回答では、引き続きジェネリック品の採用が進んでいる状況がうかがえる。一部抗がん剤もジェネリック薬が採用されたとの意見も。加えて病院の新薬採用も臨時採用以外に厳しくなっていることを伺わせるコメントが見られるようになってきた。
本調査はMonthlyミクスが毎年行っている新薬採用アンケートに回答いただいた病院薬剤部から50病院(官公立、自治体、準公的、民間など)に定点観測をお願いし、毎月ごとの新薬採用・採用停止品目について集計した。医師の新規処方ランキングについては調査会社エム・シー・アイの協力により、内科系医師100人についてインターネットより回答を得た。調査データの詳細および臨床医・薬剤部のコメントはミクスOnline(プレミア限定コンテンツ)に掲載しております。
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