急性白血病
公開日時 2010/10/28 00:00
分子標的療法の登場で向上した寛解率課題は長期生存【疾患の特徴】急性白血病とは急性白血病とは、血液中に白血球数が無制限に増殖し、「芽球」という未熟な白血病細胞で殆どが占められる状態をいう。主な症状としては発熱、貧血症状のほか、白血球減少に伴って敗血症などの重篤な感染症にかかりやすくなる。また、血小板が減少するため、鼻血、歯肉出血や皮下出血などの出血症状が出やすくなり、放置すれば死に至る極めて予後の不良な疾患である。急性白血病は、増殖する細胞の種類が骨髄球系かリンパ球系かによって急性骨髄性白血病(AML)と急性リンパ性白血病(ALL)に大きく分けられる。さらに急性白血病を分類する「FAB分類」では、細胞の形態学的な特徴をもとにAMLを「M0(微分化型骨髄性白血病)」~「M7(巨核球性白血病)」の...