特発性血小板減少性紫斑病
公開日時 2010/09/29 00:00
期待される新規治療薬TPOアゴニストは長期投与の安全性が課題に北里大学医学部血液内科学宮﨑浩二講師慢性の特発性血小板減少性紫斑病(IdiopathicThrombocytopenicPurpura:ITP)の新規治療薬としてトロンボポエチン(TPO)受容体活性化能をもつ血小板増加薬である「AMG531(ロミプロスチム)」(協和発酵キリン)と「エルトロンボパグ」(グラクソ・スミスクライン)の2剤が欧米で承認され、国内でも申請中の段階にある(表)。血小板消費の抑制ではなく、産生亢進という新たなアプローチを可能にしたTPO受容体アゴニストだが、長期投与による安全性などの課題も指摘されている。これらの新薬が国内で登場した場合の治療上の位置づけ、薬の使い分けなどについて、北里大学医学部血液内科学の宮﨑...