サンテ医業コンサル田中豊章９月号では医療連携のゼミナール実践編として、乳がんの医療連携についてお伝えしました。いかがでしたか。今回は喘息の医療連携について説明いたします。喘息死年間2000人以上喘息死は全体として漸減傾向ですが、それでも毎年２０００人以上が亡くなっています。この現状を打破するため、厚労省では「喘息死ゼロ作戦」を進行させています。厚労省の喘息死ゼロ作戦評価委員会によると、喘息死の原因は重篤な発作による窒息ですが、その誘因は気道感染が最も多く、過労やストレスのほか、治療薬の中止や発作止めの一時薬（短時間作用性吸入β2刺激薬）の過剰使用などが挙げられています。喘息死を起す重篤な発作誘引を防ぐためにも日常の喘息の管理、炎症をターゲットにした吸入ステロイド薬をベースとした長期的な管理な...