武田薬品は10月18日、ペイシェントサービスモバイルアプリ「IBDノート」が24年度グッドデザイン賞を受賞したと発表した。受賞したアプリは、炎症性腸疾患（IBD）の治療患者を支援するために設計されたもので、患者自ら健康管理を積極的に実施できるようシステム構築した。なお、同社がグッドデザイン賞を受賞するのは、21年度の「マイＰＫフィット」に続いて4回目。ペイシェントサービスモバイルアプリとしては初受賞となる。

◎社内クロスファンクショナルチームによる自社開発アプリ

グッドデザイン賞は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する賞で、人間的視点、産業的視点、社会的視点、時間的視点－の4つの視点から総合的なバランスにおいて評価されるデザイン評価・推奨制度。今回受賞したペイシェントサービスモバイルアプリ「IBDノート」は、社内のクロスファンクショナルチームによる自社開発モバイルアプリ。患者自ら健康管理を積極的に実施できるほか、医薬品の服用、体調、食事の記録を継続的に行うことができ、定期的な通院の間における患者の自己管理が容易となるよう開発されている。

今回の受賞について審査委員は、「炎症性腸疾患というセルフマネジメントが重要な病気の患者に向けたサービスには、明確な目的が設定されている点に好感が持てた。デザインも洗練され、専門家と共同で開発されていることも評価できる。今後このサービスがユーザーに使われ、どのように発展していくのか興味深い」と評価した。