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シャープ 東京医科歯科大と「遠隔応対ソリューション」で実証実験 コミュニケーション改善効果を検証

公開日時 2021/05/10 04:50
シャープは5月7日、東京医科歯科大学と「遠隔応対ソリューション」を活用した実証実験を開始すると発表した。タブレットを使用した“非接触”の対話機能の導入により、新型コロナの感染症対策で面会が制限される入院患者と家族、医療従事者間のコミュニケーションの改善効果を検証するもの。ICU病棟において5月19日から6月30日まで実施する。

「遠隔応対ソリューション」は、スマートフォンやタブレットにより、病室とナースステーションなどのスタッフルームをつなぎ、“非接触”でのコミュニケーションを支援するソリューション。同社が、医療機関や福祉施設向けに20年7月に発売した。すでに複数の医療機関に導入されており、医師や看護師などの業務改善や、電子カルテとの連動による往診状況の確認などに利用されている。

◎ビデオ通話による患者、家族、医療従事者のコミュニケーション向上を支援


今回の実証実験は、東京医科歯科大学医学部附属病院の集中治療室(ICU)に入院する患者5人と家族の協力を得て実施するもの。病室および患者の自宅にタブレットを設置し、ビデオ通話機能による患者と家族の“面会”に加え、医療従事者と家族とのコミュニケーションの向上を図る。

実証実験は約6週間を予定しており、期間中および終了後に家族の満足度や医療従事者の負担軽減の度合いなどをアンケート調査する。また、医療従事者の応対時間や回数などを確認し、ソリューション導入によるコミュニケーションの改善効果に加え、コミュニケーション深化への効果も検証する予定。
 
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