そーせいグループとアッヴィ 炎症性疾患・自己免疫疾患で新規創薬提携契約を締結
公開日時 2020/06/26 04:50
そーせいグループとアッヴィは6月25日、独占的創薬提携およびライセンス契約のオプションに関する契約を締結したと発表した。アッヴィが選定したGタンパク質共役受容体(GPCR)ターゲットに作用する新規医薬品の研究開発と商品化に関するもの。炎症性疾患および自己免疫疾患を標的とする新規低分子の創薬に注力する。
そーせいグループは、GPCRをターゲットとした独自のStaR技術、構造ベース創薬(SBDD)技術から生み出される新薬候補物質の探索などを手掛けている。今回の契約により、SBDD技術を応用しながら候補品を見出し、その治験許可申請のための前臨床試験までの研究開発費を負担する。一方、アッヴィはその後、独占的ライセンスオプションを行使するためのライセンス料を支払うことによりグローバルな開発・販売を行うことができる。
契約条件に基づきそーせいグループは、契約一時金と初期マイルストン合計で最大3200万ドル(約34億円)を受領する権利をもつ。さらにオプション、開発・販売の達成に応じ、最大3億7700万ドル(約402億円)のマイルストンに加えて、グローバルでの販売高に応じた段階的ロイヤリティを受領する権利を有した。一方でアッヴィは最大4 種までターゲットを拡大できるオプションを得ており、総額10億ドル(約1065億円 )を超える取引額となる可能性がある。