くすりの適正使用協議会は11月6日、新たな理事長に、厚労省薬系技官として安全対策課長などを務め、7月に同省を退官した俵木登美子氏が就任したとホームページで発表した。任期途中の交代となるが、前理事長の黒川達夫氏自身が9月末付で、体力の低下や後任の目途がついたことを理由に退任を申し出た。俵木氏は11月1日から2020年6月の総会までが任期となる。
俵木氏の就任については、10月23日に開催した理事会で承認され、11月1日付で理事長に就任した。厚労省在職中には市販直後調査の創設、患者向け医薬品ガイド制度の策定、RMP制度の開始などに携わり、安全対策、適正使用に精通しているとして適任と判断された。
俵木氏は1981年東京大学薬学部卒業。当時の厚労省医薬食品局で医療機器審査管理室長、食品安全部基準審査課長、安全対策課長などを歴任し、2013年からは医薬品医療機器総合機構上席審議役(医療機器等担当)、安全管理監、組織運営マネジメント役を務め、18年7月に同省を退官した。
黒川氏は、元厚労省大臣官房審議官(医薬担当)で、2012年4月から理事長を務めてきた。