【World Topics】個別化医療の現在:PMWC2014から
公開日時 2014/02/17 03:50
ゲノム解析の成果等にもとづく個別化医療をテーマに、PMWC2014が1月27~28日、シリコンバレーで開催され、研究者と研究者出身のビジネス関係者を中心賭する1000人余の参加者が、個別化医療の研究および実用化の最新動向をレビューし、今後の課題と展望を議論した。http://2014sv.pmwcintl.com/
(医療ジャーナリスト 西村 由美子)
共通認識は、ヒトゲノムとがん遺伝子を起点とする解析にかかわる研究が最近数年の解析技術の飛躍的な進歩によってほぼ収束し、医療現場経に適用すべき実用化の準備が整ってきているということ。そのため、現在の焦眉の課題は患者データの蓄積と解析であるというのも共通認識だ。
それゆえという訳でもないだろうが、今年から「患者教育」と題する分科会が増設され、患者のための最新の研究開発動向の解説や、患者および家族への啓発をどうすすめるかについてのパネルディスカッションが、医師、研究者、さらには治験に参加を希望している「患者」もまじえて活発に展開された。
このほか昨年から設けられた個別化医療関連分野のベンチャー企業によるビジネス・コンペティションが開催され、20社以上が参加。ビッグテータ用データベースやプラットフォーム技術から解析ツール、さらには特許弁護士事務所、IPO支援のファイナンシャルサービス、先端企業の集積地開発を薦める不動産会社までの43社が併設の展示会場からロビーまでを埋めて並んだ。http://2014sv.pmwcintl.com/exhibition.php
なお、MWC2014の詳細についてはMonthlyミクス3月号にレポートする予定だ。