スパイロメトリー実施困難患者のCOPD診断 「検査せずにCOPDと診断」が約3割
公開日時 2013/10/18 03:50
医師専用会員制サイト「MedPeer」を運営するメドピアはこのほど、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診断基準で検査項目となっているスパイロメトリー(肺機能検査)が実施困難な患者の診断について会員医師に調査した。その結果、有効回答1700人のうち28.1%は「肺機能検査をせずに、COPDと診断する」と回答した。その際は病歴や問診、理学的所見、レントゲン所見、運動前後の酸素飽和度――などから診断しているという。
最も多い回答は、「肺機能検査を可能な範囲で行ったうえで、総合的にCOPDか診断する」で59.1%。「長時間作用性吸入抗コリン剤(LAMA)あるいはβ刺激薬による可逆性をみる意味もあり、可能な範囲で再検する」「一応トライして記録を残す。診断は症状や所見から総合的に判断する」としていた。
「肺機能検査が困難であれば診断をしない」も5.9%いた。「COPDは判断が難しいので専門医にお願いする」、「診断はしないが結局はCOPDと似たような治療をしている」と回答した。
調査は8月28日~9月3日までメドピアのインターネットサイト内で実施された。