ミクス編集部・現役MR調査 飛躍させてくれた上司「いる」が75%
公開日時 2019/04/05 03:52
飛躍させてくれる上司が「いる」MRは75%―。ミクス編集部が現役MR262人を対象に行った調査の結果からわかった。調査結果からは、「仕事の後押しをしてくれた」、「困ったときに相談に乗ってくれた」という“サポート”に感謝する声が多く寄せられた。年代別にみると、20代で飛躍させてくれた上司がいるとの回答は約64%。同調査では、20代のMRのうち、4人に1人がMR以外の職種への転職を希望していたが、飛躍をさせてくれた上司が実は存在することを示す結果となった。
Monthlyミクス2019年4月号では、“いまだからこそ考える「MR革命」”をテーマとした特集を掲載しています。ミクスOnlineでは有料会員限定でこちらからアクセスできます。
このほか、MR意識調査2019年版の結果はミクス19年3月号にも掲載しています。ミクスOnlineでは有料会員限定でこちらからアクセスできます。
編集部では、回答者が寄せたエピソードから上司のタイプを、①丁寧な指導などが持ち味の“サポート”系、②真似したい営業力がある“スキル”系、③前向きな性格などが魅力の“人間力”系、④成長の機会をくれるなどの“チャンス”系―と4つに分類した。全体の回答では、「仕事の後押しをしてくれた」「困ったときに相談に乗ってくれた」という“サポート”に感謝する声が多く寄せられた。
一方、20代の回答で目立ったのは、成長や挑戦の機会などを通じて“チャンス”を与えてくれたという意見だ。回答数は28人と少ないが、全体と異なる傾向が浮かんでいる。「若手ながら多くのことにチャレンジさせてくれた」「昇進させてくれた」―。成長意欲に応えてくれた上司に感謝する若手が相次いだのだ。
「成長したい」。こうした意欲ある若手にチャンスを与えていこうという企業が増えている。製薬業界でも大日本住友製薬が、2016年度から選抜型研修「DSP Academy」を開始した。これは、若手から中堅、管理監督職の4つの階層別に、向上心があり、潜在能力がある社員を選抜。将来の経営者、幹部候補生として育成するというものだ。対象者は独自の教育研修や、多田正世代表取締役会長が塾頭となる経営塾に参加する。
別の質問で、約4人に1人が「MR以外の他職種への転職を希望している」と回答した20代。だが、こうした制度を通じ、成長意欲ある若手に自覚と責任感が芽生えれば、社外に向いていた目を社内に向ける一助となるかもしれない。
◎将来のビジョン見据えた上司にも声集まる
「将来のビジョンを提示してくれた(40代男性、内資系)」「女性MRがリーダーとして活躍できる道筋を作ってくれた(30代女性、内資系)」――。30代以上の回答からは将来を見据え、前進を続ける上司の姿も多く寄せられた。
若手であっても成長意欲を汲み取り、信頼してくれる。そしてビジョン見据え、組織をけん引しながら前進を続ける――。アンケートから見えてきた理想の上司像だ。厳しい環境下に置かれる製薬業界だが、身近にこうした上司がいれば、多くの社員が意欲を絶やさずに仕事に取り組めるかもしれない。