慢性蕁麻疹患者の6割は症状をうまく抑えられず 睡眠にも悪影響 ノバルティス調査
公開日時 2018/06/22 03:50
ノバルティスファーマが行った患者調査によると、慢性蕁麻疹患者の64%が症状をうまく抑えられていなかった。かゆみでよく眠れないとする患者も57%に上った。
慢性蕁麻疹は1か月以上にわたり繰り返し症状が現れるものを指し、一過性のものとは異なる。同社によると約23万人の患者のうち半数以上が慢性と考えられるという。そこで同社は、過去1年以内に受診歴のある蕁麻疹患者を対象に4月~5月にかけてオンライン調査を行い、552人から回答を得て、結果を6月19日に発表した。
症状について、患者自身にスコア(UCTスコア)をつけてもらい、その点数にもとづいて状態を分類したところ、うまく抑えられている「コントロール良好」は36%で、あとは追加治療が必要な状態にある「コントロール不良」25%、追加治療を検討する段階にある「コントロール不十分」39%という結果だった。かゆみがひどくて眠れないことがある患者も57%に上った。
治療を不満とする患者は、「コントロール良好」患者は7.5%にとどまり、「コントロール不良」患者は47.4%と半数近くに上り、「コントロール不良」患者の34.5%は生活にも不満を抱えていた。