クレハ 慢性腎不全用剤クレメジンに新剤形 速崩錠500mgの承認取得
公開日時 2017/08/18 03:50
クレハはこのほど、慢性腎不全用剤クレメジンの新剤形となる「クレメジン速崩錠500mg」の承認を取得したと発表した。独自技術によって、少量の水で速やかに崩壊しながらも、口腔内での拡散を抑える工夫を施した。同社は、「これまでクレメジンの服用が困難な患者さんの服用性を改善し、服薬アドヒアランスの向上につながることが期待される」としている。カプセル剤、細粒剤に続く剤形となる。
速崩錠は12月の薬価追補収載を経て発売するが、既存製剤と同様、田辺三菱製薬が販売及びプロモーション活動を行う。
クレメジンは高純度の多孔質炭素からなる球形微粒状の経口吸着薬。内服で慢性腎不全における尿毒症毒素を消化管内で吸着し、生体内に吸着されずに便とともに排泄されることで、慢性腎不全保存期における尿毒症症状の改善や透析解析に至るまでの期間を延長する世界初の慢性腎不全用剤。