アステラス LTLファーマへの長期収載品譲渡 まず3製品を10月に実施
公開日時 2017/08/02 03:50
アステラス製薬は8月1日、長期収載品16製品をLTLファーマに譲渡する契約について、まず3製品を10月1日付で実施すると発表した。高血圧治療薬ニバジール錠、鎮痛・抗炎症薬ソランタール錠、血行動態改善型降圧薬ローガン錠の製造承認の承継、販売移管を行う。10月以降は、LTLファーマがこれら3製品の製造販売元として販売するとともに、情報活動、製品供給を実施する。
LTLファーマは、情報活動はCSOのコントラクトMRを活用して行う方針。情報活動の体制構築、卸との契約については準備を進めているというが、詳細は開示していない。
アステラス製薬は3月、新薬事業に注力する狙いで、H2ブロッカーのガスターなど長期収載品16製品(売上合計290億円=2015年度、仕切価ベース)を長期収載品専門のLTLファーマ(東京都港区、代表取締役:水川二郎氏)に201億円で譲渡すると契約を締結。製造販売承認の移管は17年4月29日から順次行い、20年4月までに終える予定で、今回が最初の譲渡となる。この3製品が最初になった理由については「総合的な判断」としか説明していない。
この契約は、16製品について、国内の製造販売承認、国内外第三者への原薬・バルク供給及びロイヤリティビジネスを LTL ファーマへ譲渡する形。