第1回バイオインダストリー大賞に本庶・京大名誉教授 抗PD-1抗体オプジーボにつながる研究で
公開日時 2017/07/21 03:50
バイオインダストリー協会は、バイオ産業の発展に大きく貢献した研究者を表彰する「バイオインダストリー大賞」を創設し、第1回受賞者は本庶佑・京都大学名誉教授に決定したと発表した。受賞理由は「PD-1阻害によるがん免疫治療法の開発」で、小野薬品とBMSによる抗PD-1抗体オプジーボ(ニボルマブ)の製品化につながった。
本庶氏には副賞300万円が授与される。贈呈式・受賞記念講演会は10月11日、横浜で開催される「BioJapan2017」で行われる。本庶氏は、がん免疫機構に関わる分子PD-1を発見し、その機能が免疫のブレーキ役であることを解明。さらに、PD-1阻害に基づくがん免疫治療薬の可能性を実証しつつ、オプジーボの開発を先導した。大賞選考理由では「基礎研究のブレークスルーを、がん治療薬のイノベーション創出につなぎ、世界的ながん治療法に新たな道を拓いた」と称えた。