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日医工・16年度決算 増収も予想値下回る 薬価改定響く

公開日時 2017/05/12 03:49

日医工は5月11日、2017年3月期決算について、Sagent社の買収などで連結売上高1633億円、営業利益85億円、純利益47億円で、増収減益だったと発表した。ただ、売上高は2016年11月の予想値1670億円を下回った。後発医薬品80%目標が示され、制度上の追い風により後発医薬品事業は伸びたが、国内市場の伸び鈍化や薬価改定の影響が響いた。今後は、継続的なコスト改善に加え、Sagent社を核としたバイオシミラーの展開に加え、米国では特許が切れた医薬品の新規適応取得を目指す“ドラッグ・リポジショニング”を柱に新たなビジネスへの投資を行い、成長を目指す。

2017年3月期決算では、後発医薬品が97億6000万円増。一方で、長期収載品の後発医薬品への置き換えが進む中で、長期収載品は13億7200万円減となった。田村友一社長は、「病院、薬局、開業医でのカバー率は長期収載品のおかげで先発メーカーと肩を並べる、それよりも高い状況となっている」と述べ、長期収載品ビジネスが当初の目的を一定程度果たしたとの認識を示した。


薬価の毎年改定が後発医薬品ビジネスに与える影響も少なくない中で、継続的なコスト改善に取り組む姿勢も強調。リードタイム短縮や調達マネジメント強化、適正な在庫管理、ITの活用などで、2019年3月期までに営業利益60億円以上の改善を目標に据えた。


◎非主力製品を日医工ファーマに承継 アローアンス、リベートの見直しも


非主力品35成分62品目を日医工ファーマに承継したことも紹介した。田村社長は、「薬価の低いものを継続的に安定供給する。不採算になり供給できない状況に陥らないためにも自助努力をする。安定供給に向けた取り組みの一環だ」と狙いを説明した。その上で、日医工ファーマに承継した品目については、医薬品卸に対するアローアンス、リベートの体系を見直したことも明らかにした。

 

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