大日本印刷、神戸大、アインHD 患者モニタリング機能付の服薬カレンダーを開発、実証実験へ 残薬予防など狙い
公開日時 2017/01/16 03:51
大日本印刷、神戸大学医学部付属病院(薬剤部)、アインホールディングス(HD)はこのほど、在宅患者の服薬状況のデータを記録、医療従事者らがのちに確認できるモニタリング機能が付いた「服薬管理カレンダー」のプロトタイプを完成させ、実証試験を1月から北海道夕張市で開始すると発表した。
これは、在宅医療の現場で使われている「お薬カレンダー」の形をそのままに、患者が薬の入った袋をを取り出すと日時等が電子的に記録される仕組み。カレンダーに、無線通信の国際規格NFCが搭載されたスマートフォンをかざすと、記録されている情報を読み取れ、服薬情報を表示し医療従事者らが確認できる。その情報をもとに残薬確認や処方の調整、患者指導に役立てる。
三者による1月11日の発表によると、実証試験は、アイン薬局夕張店(北海道夕張市)で訪問薬剤管理指導を行っている患者10名を対象に、1月~3月まで行う。検証結果を踏まえ、服薬管理カレンダーの製品化を視野に入れ開発する。
大日本印刷は服薬管理カレンダーの作成と関連システムの構築、アインHDは実証試験の実施、神戸大はシステムの評価、研究計画の立案と解析をそれぞれ担当する。