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2016年医師が選ぶ今年の漢字は「高」 メドピア調査

公開日時 2016/12/14 03:52

2016年の世相を表す漢字は「金」。では、医学界・医師界における今年の漢字は・・・?医師専用コミュニティサイト「MedPeer」(https://medpeer.jp/)を運営するメドピアが、会員医師を対象に「医学界・医師界における今年の漢字」を募集した結果、1位に「高」が選出された。がん免疫療法薬オプジーボや経口C型肝炎薬といった超高額薬剤の登場や、これら薬剤による医療費高騰問題が表面化した結果という。STAP細胞などを含む論文不正問題が例年続いていたことから過去3年間1位が続いていた「偽」は、今年はランク外だった。

調査は11月21~28日にインターネットで行った。有効回答数は3013人。

1位の「高」は142票を集めた。その主な理由は、「高額な薬剤が話題になった一年」(40代、消化器内科)、「高薬価の薬剤の登場により、初めて医療経済的なインパクトが、医療関係者側からも問題視された」(50代、一般内科)、「高額な医療費は毎年のことだが、特に高額な治療薬が注目された」との意見が多く、16年は医療現場においても高額薬剤のインパクトが大きかったことがわかる。

惜しくも1位に3票及ばず2位となったのは「驚」(139票)。主な理由は、「米大統領選や英国のEU離脱、医療界で多発した事件への『驚き』から」とのこと。「医大生・医師の性犯罪、非常に高価な薬剤、医師の逮捕、病院内での点滴殺人・未遂など、良いこと(ノーベル賞など)を上回る驚きのインパクトあり」(50代、一般内科)など、医療界を驚かすニュースが相次いだ。3位は「変」(116票)で、「社会全体および医療界での制度や治療法などの『変化』から」となっている。ちなみに日本漢字検定協会の「今年の漢字」でも、「変」は3位に入っている。

4位以下は、診療報酬改定や新専門医制度、医学部新設などによる「混乱」を反映した「乱」(113票)、新専門医制度の「迷走」を表す「迷」(90票)と続く。

高、驚、変、乱、迷…と1位から5位までを並べると、2016年の波乱含みだった医療界の様相が伺える。しかし一方で、大隈教授のオートファジー(自食作用)研究によるノーベル賞、糖質制限食など食に関する話題「食」(8位、50票)、医学部新設などを反映した「新」(9位、48票)などもランクインしており、不穏な漢字ばかりともいえない。さて、来る17年の医療界はどのような漢字で表される年になるだろうか。

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