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米FDA 基底細胞がん治療薬Odomzoを承認

公開日時 2015/07/30 03:50

米食品医薬品局(FDA)は7月24日、基底細胞がん治療薬Odomzo(一般名:sonidegib)を承認した。適応は、術後もしくは放射線治療後の再発、あるいは切除もしくは放射線治療が不適切な症例の局所進行基底細胞がん。


基底細胞がんで活発なヘッジホッグパスウェイの作用を阻害し、がん細胞の成長をとめたり、低下させる。同剤は1日1回投与の200mgカプセル剤。2012年には局所進行・転移基底細胞がんに対する初の治療薬として、米・ジェネンテックが販売するErivedge(一般名:vismodegib)が承認されている。


同剤は、スイス・ノバルティスの米法人Novartis Pharmaceuticals Corporation(本社:ニュージャージー州イーストハノーバー)が販売する。


ノバルティスのBruno Striginiオンコロジー部門長は、「FDAによるOdomzoの承認は、難治性で外観も損なう可能性のある破壊的な疾患に対する新規の非侵襲的治療オプションである」と評価したうえで、「同剤は、進行がんに対する標的療法の我々のパイプラインにおいて、重要な追加であり、患者に対する新規治療選択肢の開発とアクセスに取り組んでいることを強調するものだ」とコメントした。


FDA医薬品評価研究センター(CDER)のRichard Pazdur血液・腫瘍製品部長は、「がんに関与する分子パスウェイの理解が深まるにつれて、従来ほとんど治療選択肢がなかった難治性がんに対する腫瘍治療薬の承認が増加してきた」と述べた。その上で、「ヘッジホッグパスウェイの解明が進む中で、FDAは、過去3年間に(本剤含め)2剤の基底細胞がん治療薬を承認したことになる」と分子パスウェイの理解が薬剤創製に貢献した状況を説明した。

 

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